2010年7月27日火曜日

京胡(きょうこ/ジンフ)

京胡/ジンフー
「胡(こ)」について、私のような歴史にうといバカオヤジが判ったような事を書いたりするのは遠慮しなければならない。どうも奥深い意味合いが込められているようだし、中国の長い長い歴史の中でその意味も変化してきているようであるので知ったかぶりはよくないみたい。

書き物から拝借すると・・・・・
  • 「胡」は、漢民族が、中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)を卑しんで呼んだ言葉である。
  • 「胡」とは、古代の中国西方、北方民族の総称である。
  • 「胡」は後に、「西胡」ともいわれ、西方のペルシャ系民族を指すようになった。
・・・・とある。

楽器関連の書物には「胡」は西の方面(ペルシャなど)の人やものを指し、西方から伝来し中国で発展した弦楽器を総称して胡琴という、と書かれている。
胡琴を具体的にいうと、二胡、京胡などの弓奏楽器のファミリーであり。また琵琶も含めるともある。

弦楽器の発祥の地は・・・・弦楽器は世界各国各地で作られたにしても・・・機能的に整った楽器として作り上げ、高いレベルの音楽道具として完成させたのはペルシャあたりの人々ではないかと思っている。シルクロードをわたり、東はインドへ中国へ、西はヨーロッパや北アフリカへ弦楽器が伝わり、その土地それぞれの文化で改良発展して来たのだろうと。

京胡が主題であるのに、「胡」だけに話題が偏ってしまった。
京胡は、京劇の伴奏楽器と使われる。ネックは竹でできている。中国ではジンフーと発音。
それだけか。すみません。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。