カザフスタンは面積が日本の7倍ほどある広い国。とはいえ、どこにあるのだっけと思案される方も多いかもしれない。
日頃あまり耳慣れない国ではあるが、ともかく、コビズはカザフスタンの楽器である。カザフスタンでは切手のデザインににも使われていたりする。
私は、この形の楽器を「スコップ型」と自家分類したりしている。
スコップ型の弓奏楽器は中央アジア、インドなどで使われているのだけれども、ことコビズに関して、私は男性器を想像してしまうのだが、おかしいだろうか。そして、これを男性器と例えさせていただけるのならば、「その部分」に皮を張ってあるので包茎のチン・・・・いやいや失礼。楽器事典と名付けたページであるので、これくらいでやめておこうと冷静な判断をいたそう。
さて、コビズの弦は2本。弦はネックとの隙間が3~4センチメートルほどある。弦を上から指板に押さえつけるのではなくて、横から爪を弦に押し当てるという独特の奏法で音程を変える。爪が、スチールギターのボトルネックのような役割を受け持っているわけだ。
時代は変わって、コビズもまったく新しいデザインのものも登場している。この男性器型・・・いや、スコップ型の楽器もクラシックコビズと呼ぶことになるのかもしれない。
コビズのような日本ではあまり知られていない楽器はカタカナ表記の定番がない。コブズと表記される場合もある。