ボディには草花の模様、指板とテールピースには貝細工、8個~9個あるペグ(糸巻き)には骨などで装飾されることもあるらしい。
また、ヘッドのデザインはクルクル巻いたスクロールではなくて、人の顔であったりドラゴンの彫刻であったりする。
ハーディングフェーレはノルウェーで使われている弓奏楽器だ。
英語ではハルダンゲルフィドル(Hardanger Fiddle)で、ノルウェーの南にあるハルダンゲル地方でダンスの伴奏用としてよく使われていた。そして、私たちがよく知っている「普通のバイオリン」はフラットフェーレと呼ばれているらしい。単調なフィドル/普通のバイオリンというわけだ。
なるほど、ハーディングフェーレは単調ではない。全体的に派手なデザインであることは見れば分かることだけど、構造も少し違う。ブリッジが二階建てになっていて、4本のメロディ弦の下に5~6本の共鳴弦が張られている。ペグの数が多いのはそのため。
ヨーロッパの楽器/ノルウェーの楽器 ....