2010年9月25日土曜日

ストロー バイオリン

ストローバイオリン/ホーンバイオリン
蓄音機(ちくおんき)といってもピンと来ないかもしれない。
テープレコーダーやらもあまり見かけなくなった。音楽CD、MD、さらにはシリコン基板に音を詰め込んだiPodまでと時代はどんどん変わる。
蓄音機はレコードディスクの溝を金属の針でなぞって音を再現する機器。日本では大正時代から昭和の初期には現役で活躍していた音楽プレイヤーだ。共鳴板を通じてデッカイ朝顔のようなラッパで拡声する。電気を使ったアンプなどではなくアコースティックだ。

この原理をそのまま使った楽器がストローバイオリンだ。
共鳴胴の代わりに薄い金属の共鳴板とラッパが付いている。ラッパは二つあるが、小さい方は演奏者(自分)用。
高機能な録音機材がなかった時代には、指向性を強くして録音する必要があった。音源を録音機材に集中させて向けるようにしたんだ。

ストローといっても飲み物を飲むときのストローではなくて、ストローという人が作り上げたのでこの名がついている。
コルネットバイオリンとかホーンバイオリンとも呼ばれる。
弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。