2012年8月28日火曜日

ハンマーの形

ハンマーの形をした楽器
北はモンゴル、南はタイ、ベトナムなどの東南アジア。東アジアで愛奏される楽器。

他の地域にはない特徴がある。
まず、2本弦がスタンダード。弓で擦るのだけど、その弓の毛が2本の弦の間に挟まっている。だから、本体と弓はいつも一緒だ。
そして指板が無い!。指板が無いというのはどういうことかというと、音がくねくねするんだね。このくねくねが心地良いわけだ。

中国の二胡(アルフ erhu)が代表的ではあるけれど、このハンマーの形をした楽器は東アジアの人々の心をとらえた。中国の二胡も、ベトナムのダンニーも、タイのソーウーも大きさや材質は違うとしても構造そのものは変わってはいない。

私の様な馬鹿野郎ではなく、もっとちゃんとしたWebページにはこんな記述がある。
“胡”とは、古代の中国西方、北方民族の総称。もとはこの地域の音楽を胡楽といい、胡楽を演奏する楽器を「胡琴」と呼んでいた。
しっかりとした知識を得るなら、こんな「ばかブロク」より上記をクリックして、ちゃんとした文献で確かめることにしましょう。
まあ、ともかく、この系統の楽器はアナログ的な音を奏でてくれる楽器である。心地良い音だ。こんな素晴らしい鳴り物が日本では定着しなかったのはなぜなんだろうな。日本には胡弓といって三味線が元になった弓奏楽器があるのだけれど、このハンマー型にはかなわないようだ。
弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。