Web楽器事典 Vol . 3 (弓奏楽器編)
弓で擦って音を出す弦楽器。 リュート形の弓奏楽器。
擦弦楽器/弓奏楽器
ラバナストロン説
スコップ型の弓奏楽器
アイロムページ
2013年6月10日月曜日
マセンコ
エチオピアのマセンコ
エチオピアでは、お祝いの場所や酒場など、町のあちこちで歌う楽人をアズマリというらしい。政治の話でも、恋愛のことでも、はたまた近所のウワサ話であっても、即興で唄にする吟遊詩人だ。もともとは王様に仕えて武勇伝などを語ったりする職業だったようだ。
そのアズマリが伴奏に使うのが
マセンコ
(masenko)。皮張りの四角い共鳴胴の対角線上にネックが貫いていて、たった1本の弦が浮かぶように取り付けられている。
弓はまさしく「弓の形をした弓」だ。弓の毛は馬のシッポの毛というのは弓奏弦楽器の定番だけど、マセンコは弦も馬の毛。数十本を束ねて使っている。
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弦鳴楽器(弦楽器)
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(はつげんがっき)
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打弦楽器
(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。