2013年8月4日日曜日

アパッチ フィドル

Native american fiddle (Apache fiddle)

Native american fiddle

北アメリカの「ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民族)」の弦楽器。

フィドルというのは英語圏の人が弓奏楽器を総称して使う言葉で、アパッチ族が使っていたということで「アパッチ・フィドル」とも呼ばれている。
もちろん、この名称は後から付けた英語名称であって、この楽器を先住民がなんて呼んでいたのかはよく分からない。「歌う木」という意味の名称だったようだけど・・・・。

胴体はアガベという草のようで木のような植物の茎を使っている。アメリカ大陸ではメキシコあたりを中心に自生している植物だという。

このフィドルは、ネックがないのでリュート属ではなくてチター属に分類されるべきかもしれないけれど、弓で弾く楽器ということで、このページに紹介させていただいた。胴体の表面にはカラフルな色付けがされていて、1本もしくは2本の弦を張ってある。
「弓矢の弓の形をした弓」で演奏する。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。