2014年5月8日木曜日

ウケリン

ウケリン Ukelin
ウケリン
チター型をした弓奏楽器は珍しい。ほとんどの弓奏楽器はネックがついていて、弦の長さを変化させながら音程を決める。このほうが音楽的表現が広いし演奏者のテクニックも活きるというものだ。が、習得は難しいという欠点はある。

少数派ながら存在するチター型の弓奏楽器。ウケリンはアメリカのメーカーが1900年代の初めごろ販売した楽器のようだ。すでに、音程が決まった弦が張られており、演奏はその弦を選んで弓で擦るという方法。初心者でも、簡単なメロディなら すぐに演奏することはできるだろう。速い演奏には不向きだけどね。

音高が定められた複数の弦を選んで音を出す方法は、珍しい方式ではあるが、すでに古来よりヨーロッパに「ボウド・プサテリ」というのがあった。なのでアメリカのメーカーがウケリンに新しい発想を採用したというわけではない。
ウケリンのもう一つの特徴は、伴奏用として「組になったコードの弦」が張り巡らされているということ。4種類のコードだけなんだけれども、簡単な曲なら演奏者ひとりで伴奏付き演奏ができるという具合。
ちなみに、ウケリンは 「UKE LIN」であって、ウクレレバイオリンの名前を合成させた名称。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。