2015年9月7日月曜日

ビザーンチ

ビザーンチ(ブザーンチウ)を演奏する人
ビザーンチ byzaanchy
ビザーンチは、トゥバ共和国の弓奏弦楽器。

円筒形の胴体に皮張りで、中国の胡琴の仲間(二胡など)と似た構造だが、ビザーンチの弦は4本で2本づつ組になっている。弓の毛も2束あって、それぞれの2本組弦の中に弓毛が挟まっている。

唄の伴奏など、合奏に使われることが多く、リズムを刻む役目を持っている。

ブザーンチウとも呼ばれる。
トゥヴァ共和国
トゥバ共和国
トゥバ共和国は、モンゴルの北側に位置し、ロシア連邦を構成する共和国のひとつだ。
アルタイ山脈周辺の民族に伝わる歌唱法であるフーメイが有名(モンゴルではホーミー呼ばれている)。
トゥバにはたくさんの楽器があるが、モンゴルや中国に共通するものが多い。
弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。