2015年12月21日月曜日

クルース crwth

クルースを演奏する男性 / Crwth player
クルース Crwth
クルースは、中世のウェールズで使われていた。ケルト民族の人々が愛用していた古い時代の弓奏楽器。

ネックの両側に2本の柱が付いているのは、もともとハープ(もっと正確にはキタラ)で、弦をはじいて音を出す楽器だったから。12世紀ごろに弓で弾くようになったという。

ブリッジが山形になっておらず、真っすぐなので各弦を1本づつ選んで音を出すのは困難。メロディを弾く弦以外は、一定の音を出すドローン弦として演奏したのだろう。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。