ディルルバはインドの弓奏楽器。
胴の表面には皮を張ってあり、同じくインドのエスラジとよく似ている。胴の形を見ると、エスラジは「ムンクの叫び」に似た長丸で、ディルルバは「食パンマン」に似ていて、ご覧の通り四角い。
フレットはアーチ状になっており、指板上にくっついていないので弦を押さえるとチョーキングがかかる・・・はずなのだけど、なぜかあまりチョーキングを多用しないみたい。
ほとんど一本の弦を擦りつけて鳴らす。弦を押さえる左手の指は一本の弦の上を滑らすようにしてなだらかに音程を変える。
共鳴弦が張り巡らされているのはインドの弦楽器の特徴ではあるけれど、ディルルバは、もうこれ以上、糸巻きペグを付けるスペースがないぞ、というくらい共鳴弦だらけだ。
ネックがやたら太いのは演奏用のメロディー弦のためではなくて共鳴弦にスペースをとられているのだね。