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2022年5月21日土曜日

空き缶の弦楽器

 ซอปี๊บ
saw peep

タイランドの弦楽器

ซอปี๊บ saw peep  タイランドの弦楽器
一斗缶がボディのソーピープ
ソーピープは、金属缶(日本でいう一斗缶だろうね)を共鳴胴にしている。木の棒を突き抜けるように差し込んで 2本の弦を張ってある。弦は自転車のブレーキ・ワイヤーを使うこともあるという。
弓で弦を擦って音を出すが、弓の毛は弦と弦の間に挟まっている。
タイ北東部のイサーン地方で演奏されている。とはいえ、空き缶を弦楽器にするという発送は世界中にあるだろうから、他の地域でも似た楽器で楽しんでいる人も多いんじゃないかな。

タイには、他にも「Saw なんとか」という弓奏の弦楽器がいろいろある。

タイの弓奏弦楽器 いろいろ
タイの弓奏弦楽器 いろいろ



2022年2月10日木曜日

ガムランの弓奏弦楽器

 ルバブ rebab

インドネシアのガムランは、青銅や木製の打楽器を中心に演奏する民族音楽を指す名称。
ガムランの楽器は、他の音楽では ほとんど使うことがない個性的で独創的なものが揃っている。
打楽器中心であるが、弦楽器もある。その一つがルバブ。

インドネシア ガムランのルバブ rebab
床に立てて演奏するガムランのルバブ

ルバブという名前は、アラブ圏全体で使われている「ネックが備わる弦楽器」の総称のような名前で、エジプト、そして地中海沿いの北アフリカでもこの名前が使われている。
ただし、地域ごとに方言があって、似てはいるものの若干違う名前が多く存在している(ラバーブ、ラババなど)。

インドネシアもアラブ圏の文化が濃い地域であるので、ルバブという名前が使われているのだろう(ルバブという名前は日本語カタカナなので、この発音が正しいのかもよく分らないのだけど)。

ガムランのルバブは、チーク材で作られた音響ボックス本体の表面には皮が張られていて、裏側は装飾された布をかぶせてある。
弦は真鍮が使われていて、張りが弱いためか、あまり煌びやかな音とはいえないかもしれない。


2022年1月4日火曜日

インドネシアの弓奏弦楽器

 コンガヤン

The kongahyan is an Indonesian musical instrument played by drawing a bow across one or more strings. 

コンガヤンは、インドネシアの楽器、2本弦を弓で擦って演奏する(弓奏楽器)この楽器は、それらの島々でのショーのために演奏される。

音域の違いによって、スコン、テヤン、コンガヤンがあり、これらの中でコンガヤンは一番高い音域を持っている。

コンガヤンは、中国の楽器(二胡)が伝来したのだと思われる。

本体音響箱は、竹、またはココナッツの殻でできており、現在ではココナッツの殻が多く使われている。

コンガヤン Kongahyan

音域の違いによって、スコン、テヤン、コンガヤンがあり、これらの中でコンガヤンは一番高い音域を持っている。

インドネシアの楽器。スコン /テヤン/コンガヤン
スコン sukong /テヤン tehyan/コンガヤン kongahyan






2021年12月5日日曜日

スラウェシ島の弓奏楽器

 ケソケソ kesokeso

kesokeso ケソケソ
ケソケソの奏者

ケソケソは、インドネシア・スラウェシ島で愛用されている弓奏弦楽器。
「ケソ Keso」や「ケレケレ・グラン Kere-Kere Galang」という名称でも呼ばれている。
共鳴器本体は、南アジアで多く栽培されているジャックフルーツ(パラミツ)の木でできており、表面は獣の皮が張り付けられている。

Keso keso is a traditional bowed string instrument, originally from South Sulawesi. 
The origin of the name "Keso-keso" or "P'keso" is actually because the way to play this instrument is by swiping, but there are also people who call it "Kere-Kere Galang".





2021年11月5日金曜日

口が音響ボックス/ベトナムのマウス フィドル

 クニー  k'ni (k'ny)

クニーは、ベトナムの弦楽器。弓で弦を擦って音を出すが、音を増幅する方法が特殊だ。

クニーには 楽器自体に音響増幅のボディは存在せず、演奏者の口腔で響かせる。弦を取り付けている根っこのあたりから出ている一本のヒモを歯でくわえて、口まで響きを伝えるわけだ。
口の形(口腔の大きさ)を変えることによって音質を変化させることができるので、しゃべっているように奏でることができる。
マウス・フィドル (mouth fiddle) との愛称もある。




2020年7月14日火曜日

タラワンサ tarawangsa

タラワンサ  tarawangsa は、西ジャワでの伝統的な芸能。稲作の豊富な収穫に対する神への感謝の気持ちを表す儀式として奏でられる。男性は楽器を弾いて、女性はダンスを担当する。
弓奏弦楽器 タラワンサ

tarawangsa では主に2つの弦楽器が使われる。
Jentreng という7弦の小型の琴、そして2本の弦を持つ弓奏楽器で、これは 伝統芸能と同じ名前で呼ばれている。
つまり tarawangsa は、芸能の名称でもあるし弓奏楽器の名前でもある。


2019年2月12日火曜日

タイ王国の弓奏弦楽器 Thai bowed string instrument

弓奏弦楽器は、馬の尻尾の毛などを取り付けた弓で弦をこすって音を出す楽器。こすって演奏することから擦奏楽器とか擦弦楽器との呼び名もある。


タイ王国の弓奏弦楽器
Thai bowed string instrument / เครื่องดนตรีโค้งคำนับ
ソー・サム・サイ Saw sam sai タイ王国の弦楽器 เครื่องดนตรีโค้งคำนับ
ソー・サム・サイ / Saw sam sai / ซอสามสาย

ソー・ドゥアン Saw duang タイ王国の弦楽器 เครื่องดนตรีโค้งคำนับ
ソー・ドゥアン / Saw duang / ซอด้วง

ソー・ウ Saw u タイ王国の弦楽器 เครื่องดนตรีโค้งคำนับ
ソー・ウ / Saw u / ซออู้

ソー・バン Saw bang タイ王国の弦楽器 เครื่องดนตรีโค้งคำนับ
ソー・バン / Saw bang / ซอบั้ง
IROMBOOK 弦楽器の事典

2014年10月5日日曜日

ソー・バン

ソー・バン saw bang ซอบั้ง
ソー・バン sawbang
東南アジアでは竹で作られた楽器が多い。音階の出る打楽器あり、弦楽器でははじくもの、弓で擦るものなど様々。
ソー・バン(saw bang , ซอบั้ง)は、弓で擦って音を出す。タイで使われている手作りの楽器。

Wikipediaに Saw bang の記載があったので、引用させてもらいました。
英語なんだけど、まあ適当に和訳。
The Saw bang is a bowed musical instrument.
It differs from a related Saw by using only bamboo for its sound box and skull fiddle.
It is sun-dried and then the bark is taken off.
The other side of the cylinder has a piece of small wood. that raises two cord lines made from bicycle brake cables.
The Saw bang has two strings.
ソー・バンは弓奏楽器。
サウンドボックスとヘッドを持つフィドルとは異なる。
竹は日干しにして、表皮を剥ぐ。穴を開け、弦は2本のペグに繋がっている。
筒の一方のはしっこでは、小さな木片で、自転車のブレーキケーブルから作られた弦を支えている。
ソー・バンは2本の弦。

2014年9月15日月曜日

タイの弓奏楽器

タイの弓奏楽器(擦弦楽器) Thai musical instruments
タイの弓奏楽器(擦弦楽器)
ソー・サム・サイ /  ソー・ドゥアン / ソー・ウー / サロー / ソー・グラポーン

2013年9月16日月曜日

ダン・ガオ

ベトナムのダン・ガオ (Dan gao / Đàn gáo)
ダン・ガオ (Dan gao / Đàn gáo)
東アジア全域で使われている2本弦の弓奏楽器。ベトナムではこの仲間をダン・ニー(Đàn nhị)と読んでいる。漢字では「弾二」・・・・2本弦で弾くという意味になるかな。

その仲間の一つがダン・ガオ(Đàn gáo)だ。

ダン・ガオは、椰子(ココナッツ)の殻を共鳴胴に使っていて表面は蛇皮ではなくて木の板が張り付けられている。ブリッジには貝殻を使う場合もあるようだ。

ベトナム語の gáo は「殻」という意味のようで、これは「椰子の殻」でもあるし「貝殻」でもあるのかもしれない。

2013年7月1日月曜日

サロー

サロー Salor สะล้อ
サロー
サロー(salor)はタイ王国の弓奏楽器。北部のラーンナー地域で演奏されている民衆の楽器。
ネックが共鳴胴を突き抜けて作られている弓奏弦楽器を スパイク・フィドル(spike fiddle) と呼んだりする。これは、アジア全域で作られている形状。サローもスパイクフィドルの構造を持つ。

弦を選ぶ時に弓に角度をつけるのではなく、楽器本体をクルリと回す方法が採用されている。これもアジアの弓奏楽器に多い演奏方法。

共鳴箱の胴体は椰子の実のカラ使っており、表面は木板。弦は2本。ネックの頭部には調弦用のペグが全面からV字形に突き刺さっている。ペグのシッポの部分ではなく首の部分に弦を巻きつけてあるのも特徴のひとつ。
演奏者は床にすわり、楽器も床に立てて演奏する。楽器本体をクルリと回す。
สะล้อ


2013年4月20日土曜日

ク・ニー

ベトナムの ク・ニー K'ni
ベトナムの ク・ニー
ベトナムの弓奏楽器である。
楽器そのものは、木とか竹に弦を取り付けただけの簡単な作りだけど、演奏方法がなんともユニーク。

メロディを弾く弦の他に、宙ぶらりんの弦が1本伸びている。これは、震える弦のエネルギーを演奏者の口まで持っていくための弦(正確には弦とは呼ばないほうがいいかも)。口が共鳴箱だ。
口の形を変えることでで音色も変わる。まるでしゃべるような音をだすことができるんだね。


2012年6月3日日曜日

タラワンサ

タラワンサ
タラワンサはインドネシア・ジャワの楽器で、稲の女神に感謝を捧げる祭典の音楽担当。この式典は収穫された米、芋、野菜、果物を供物として捧げ、田畑を守ってくれたことを感謝する儀式だ。厳かなるバックグラウンドミュージックに使われる古来よりの伝統楽器であり、民族芸能としての音楽と舞踊の名称もタラワンサというようだ。
(アジア太平洋地域無形文化遺産データベースを参考にさせていただいた)

東南アジアにはたくさんの弦楽器があって、弓で弦を擦る弓奏楽器も多種多様。東南アジアの弦楽器は、モンゴルや中国から伝来したのか、インドの楽器が渡来したのか、古来より現地民族で独自に竹筒琴から発達したのか・・・いずれにしても多種多様。インドネシアではアラビア起源のラバーブを、そのままの名称でガムランに組み入れて使っていたりもする。

このタラワンサは、どういう起源を持つのかはよく分からないにしても、なんか馬頭琴(モリンホール)に似てる。角型の共鳴胴に2本の弦。ネックはあるけども指板がない。
バイオリンを代表として指板に弦を指板に押さえ込む弓奏楽器を目にすることが多いので、指板がないのは特別のように思ってしまうけれども、弓奏楽器には案外とこの手の弦楽器は多い。タラワンサの場合、左手をジャンケンのパーの形にして、それぞれの指で弦長を操作する。
スコップの形をしているけど、田畑の豊作を願うため、農耕器具からデザインされたのだろうか。そんなことはないか・・・いや、そうだったりして・・・。

2012年4月17日火曜日

リットグィット

弦を擦って音を出す、弓奏楽器とか擦弦楽器とか呼ばれている楽器・・・いったいどこで生まれたのだろう。
インドの南にあるセイロン島だ。いや、モンゴルの騎馬民族だ。西アジアのペルシャあたりに違いない・・・とか。

でもね、弦を擦って音を出す楽器は一箇所の地域から発生したとするのは、そもそもおかしいのではないかという気もする。だって音楽好き人間は世界中にいるんだから、あっちでもこっちでも「擦る弦楽器」が誕生するのはすごく当たり前ではないのかなと思うんだけど、どうでしょう。

このイラストは、東南アジアの楽器。これは原始楽器としてフィリピンかどこかで「独自に発明」されて作られたのかもしれないし、擦るという発想がモンゴルあたりから中国・ベトナムを経て伝わったかもしれない。
この楽器は、確かに原始的ではあるけれども、これが弓奏楽器のルーツとはかぎらない。音楽好き人間は楽器を作りたくてしょうがなくて、どこか見知らぬ国の楽器を模倣したかもしれないし、その辺の材料で独自の実用新案で竹フィドルが完成したということもある。
弓奏楽器・擦弦楽器はどこで生まれたか。
それは、どこでもいいじゃん。たぶん、全世界の音楽好き人間が作ったのであって、地球上の一箇所で生まれたのではないとするのが、普通の考えではなかろうかな。楽器のDNA鑑定ができるのならルーツが分かるだろうけど、そうはいかない。

このバンブー・フィドルは、フィリピンで リットグィット(litguit) と呼ばれているようだ。竹が豊富な東南アジア。音楽好きな民族。歴史的な背景や他国からの文化の伝承があろうがなかろうが、そりゃ、作るでしょうね、音楽好きは。

2012年1月20日金曜日

ソーウー と ソードゥアン

タイの楽器 ソーウー/ソードゥアン
タイの伝統的な楽曲で使われる ソーウー と ソードゥアン。
この形の弓奏楽器はモンゴル、中国、朝鮮半島、ベトナムなどでも愛奏されている。セイロン(スリランカ)がこの楽器の発祥地だという説もあるがよく分からない。ハンマーのような形をしていて、弦は基本的に2本。弓の毛が弦の間に挟まってるのが特徴。
タイのソーウーとソードゥアンはクルアンサーイという弦楽合奏で使われる。ソーウーが低音、少し小さなソードゥアンは高音を担当する。

2012年1月16日月曜日

ソー・サーム・サーイ

タイのソー・サーム・サーイ
この武器にもなりそうな形をした楽器は、タイの弓奏楽器、ソー・サーム・サーイ。タイの伝統的な器楽合奏 マホーリー では代表的な楽器。
タイ語で、ソー というのは「弦楽器」、サームは「3」、サーイは「線」。なので、ซอ สาม สาย は「3弦の弦楽器」というわけ。中国の三弦(サンシェン)、日本の三味線と名前の付け方が似てるね。

胴体に棒を突き抜けるように差しこんだ形態の弓奏楽器をスパイク・フィドルと言ったりするが、ソー・サーム・サーイもスパイクフィドルの一つだ。先っちょの尖った部分を床に置き、楽器本体をクルクル回して鳴らせる弦に弓を当てる。

ソー・サーム・サーイの胴体はヤシの殻でできていて、表面にはヤギとかヒツジの皮が張ってある。おそらく、この楽器は、中東アラブ・イスラム諸国のラバーブという楽器が東南アジアに伝わったのだと思われる。イスラム諸国と東南アジアは遠く離れた地域ではあるけれども古くから交流があったようで、東南アジアにはラバーブというそのままの名前で使われている楽器もあったりする。

2010年8月2日月曜日

ダン・ニー

擦弦楽器/弓奏楽器
中国の二胡は日本でお馴染みなので、ハンマーのような形をした弦楽器は、中国固有の楽器と思いがちだね。中国の弓奏楽器はペルシャあたりから、シルクロードを経由して中国の北部に伝わってきたとも言われるが、どうなんだろう。

範囲をもっと広げてみると、タイ、カンボジア、ベトナムにはこのハンマー形の楽器があれこれ存在する。

ここで、ラバナストロン説が浮上してくる。ラバナストロンはセイロン(今のスリランカ)のラバナ王が発明したらしい。絵に書いたようにハンマー形をしていて、中国で言ういわゆる胡琴(二胡や京胡などの仲間)と同じ構造を持つ伝説の楽器。
このハンマー形楽器ラバナストロンは、ひょっとするとセイロンからインドへ、インドからタイ、カンボジア、ベトナムへ伝来したのか。そして中国へやってきて二胡になったのか。
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。

ともあれ、ダン・ニー(Đàn nhị)はベトナムで演奏されている2本弦の弓奏楽器。形も演奏方法も中国の二胡とほとんど同じだ。nhị はベトナムの言葉で「2」の意味。日本でも「2」は「ニー」だ。


弦鳴楽器(弦楽器)
├ 撥弦楽器(はつげんがっき)
│ ├ リュート属
│ ├ チター属
│ └ ハープ属
│
├ 擦弦楽器(さつげんがっき)
│ └ 弓奏楽器(きゅうそうがっき)
│ ├ リュート属
│ └ チター属
│
└ 打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。