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2022年11月16日水曜日

トゥアレグ族の一本弦楽器

 インザド

インザド inzad imzad アムザド amzad
トゥアレグ族はアフリカ・サハラ砂漠の西部あたり、主にアルジェリア、マリ、ニジェール、などに住む民族。
トゥアレグ族には個性的な1本弦の弦楽器がある。
その弦楽器はインザド(imzad inzad または アムザド amzad)とよばれ、女性が演奏する楽器だそうだ。楽器を製作するのも女性が行っている。
インザドは大きな瓢箪を半球形に加工して表面に獣の皮を張ってある。ブリッジは細い木の棒を2本、山形に立ててある。弓奏弦楽器であり、弓の毛も弦も馬の毛を使っている。

インザドを演奏するトゥアレグの女性
インザドを演奏するトゥアレグの女性
インザドは女性専用の楽器とされている。主に歌の伴奏として演奏されている。

2021年10月3日日曜日

セガンクル segankuru

 空き缶の弦楽器


セガンクル (segankuru) / セガバ (segaba)
セガンクルは、大きめの空き缶を共鳴器にしてある。木の棒のネックに1本だけ弦が張られていて弓で擦って演奏する。弦を擦る方法は独特で、弓をグリグリと回すように擦る。

セガンクルは、娯楽としての楽器で、演奏しながら唄を歌う。
ボツワナ以外にも南アフリカなど他の地域でも愛用されていて、多くの名前が存在する。セガバ、セビンジョロ、セセケトセケなど 各地域の名前がある。




2021年8月16日月曜日

エチオピア 1本弦の弓奏弦楽器

 マセンコ


エチオピアのマセンコ(Masenqo)
The Masenqo from Ethiopia is a box shaped instrument with a bow.
マセンコ(Masenqo)は、エチオピアで使われている1本弦の弦楽器で 三日月型の弓で擦って音を出す。
音響ボックスは、4枚の木の板を組み合わせた菱形で、表面全体を山羊皮が覆っている。
チューニング用の棒は背が高く、本体に立てたブリッジも背が高い。当然、弦は高い位置に張られているので、音程を変えるのは指を弦に押し当てるだけでネックに押さえ付けることはない。
演奏者はストラップをつけて立って歩きながらでも演奏できる。また座って演奏する場合は膝の間に音響ボックスを置いて演奏する。

形状は一定ではなく、ティグレ民族、アムハラ民族、オロモ民族の人々で大きさやヘッドの形状が変わる。

マセンコを演奏している男性のイラスト
ストラップで吊り下げて演奏


2020年1月8日水曜日

アフリカの弓奏弦楽器

アフリカの弦楽器は「はじく楽器(撥弦楽器)」は複数の弦を備えているが、「弓で弾く楽器(弓奏弦楽器)」は、1本だけの弦だ。
African bowed instruments アフリカの擦弦楽器(弓奏弦楽器)

インザド Imzad(Inzad)
アルジェリアなどアフリカの北西部で使われている弓奏弦楽器。
本体は大きな瓢箪。

オルトゥ Orutu
ケニアのビクトリア湖に接している地方に暮らすルオ族の弓奏弦楽器。胴体は円筒形。

ゴジェ Goje
アフリカの北西部(アルジェリアやニジェールなどに住むハウサ族)の弓奏弦楽器。

マセンコ Masenqo
エチオピアなどで使われている弓奏弦楽器。胴体は角形。


2019年4月23日火曜日

リバブ Ribāb

リバブは、地中海に接する北アフリカに住むベルベル族(Berber)が愛用している楽器。
イスラム教が浸透している地域なので、この楽器の名前はアラブ圏のアフガニスタン、エジプト、アルジェリア、モロッコなどで共通だ。 楽器の形は様々だけど、Rabab, Rebab, Rubab, Ribabなど 語源が同じと思われる名称が各地に存在する。 モロッコではアルファベットで Ribab と表記される。

モロッコの弦楽器 リバブ Ribāb
きれいな石などで飾られたネックから90度回転した位置から1本の弦が伸びている。


2019年3月23日土曜日

アフリカの弓奏弦楽器

アフリカの楽器は、パーカッションと弦楽器が多彩だ。なぜかラッパや笛の類・・・つまり吹く楽器がほとんど無い。
なぜだろう。分からん。
分からんことは分からんのでしょうがないけど、ひょっとしたら、リズム好きな音楽文化が影響しているのかもしれん。 パーカッションはもちろんリズム主体。そして、ここに紹介する弓奏弦楽器(弦をこすって音を出す)も、美しいメロディを奏でるというよりも、リズミカルに歌の伴奏をするという使い方をしている。
ゴンジェ Gonje
アフジェリア / ニジェール


インザド imzad
アルジェリア


マセンコ masenqo
エチオピア


オルトゥ orutu
ケニア

アフリカの弦楽器は「はじく」と「こする」がある。
はじく楽器は弦が複数備わっているのに対し、こする楽器は、弦が1本だけというのが特徴。こする弦楽器は、なぜ1本弦なのだろう。やはり分からん。分からんのだけど、リズム好きからすると1本で十分なのかもね。


弦楽器の図鑑

2018年6月10日日曜日

goje

goje : West-African(hausa people) bowed instrument.
goje
The goje is one or two-stringed Instruments from West Africa.it is played with a bowstring.
lizard skin or Snakeskin covers a gourd body.
ゴジェは、西アフリカの楽器で歌の伴奏としてよく使われる。1本(2本弦もあるようだ)の弦をもつ弓奏弦楽器。音響胴は瓢箪に皮(蛇やトカゲがよく使われる)を包んだ構造をしている。

2015年10月31日土曜日

マセンコ masenqo

マセンコを演奏する男性のイラスト エチオピア
エチオピアのマセンコ
マセンコは エチオピアの弦楽器。
アムハラ族の重要な世俗音楽の伝統の一つがアズマリと呼ばれる吟遊詩人である。マセンコと呼ばれる一弦の胡弓で自ら伴奏し即興の詩を歌う(世界大百科事典より)。
四角い共鳴箱に皮を貼ってある。ネックには指板が無く、弦は1本。
右手にはアーチ型をした弓を持ち、左手は音程の幅に指をいっぱい広げて、指の腹で弦を押さえる。


free illustrations :
楽器を演奏する人物のイラスト(フリー素材)もあります。コピーして ご自由にお使いください。縮小やトリミングしてもいいです。

2015年6月6日土曜日

オルトゥ

オルトゥ:ケニア・ルオ族の弓奏楽器
オルトゥ
リズム、旋律。人はなぜ音楽という得体のしれないもの手に入れたのだろう。いつの頃からか本能として持ち合わせるようになった。
音楽は芸術としてのカテゴリー。絵画、彫刻も芸術だが、絵画や彫刻は外部からの情報をカタチにしたもので、もとは、すでに世界中にある物象を模倣したものだ。
絵画、彫刻、音楽など。これらを芸術としてひとまとめにすることがあるが、音楽は同じ芸術でもその出処が決定的に違う。音楽は、もともと世の中に存在しない。人間内部から発生したものだ。
人類が音楽を必要としたその発生の原動力は何だろう。
アフリカ。人類が生まれた場所。何十万年も前、ヒトという動物の時代からすでに音楽というものが生まれる素を持っていたのだろうか。

アフリカの楽器を紹介するはずが、なんか違うことを書いてしまった。以上は、このブログの楽器紹介とは直接関係はない。たまたま、昨晩、人類の発生云々の本を読んでいたため話がそれてしまった。

イラストの楽器は、オルトゥ。
ケニア・ルオ族の弓奏楽器。円筒形のボディに皮張り。ネックは丸い棒で指板はない。弦は1本だけでネックと距離をおいて張られている。
細かいリズムを伴うメロディを刻み、唄の伴奏として活躍する。


2015年5月7日木曜日

インザド

アフリカの楽器、インザド(imzad) のイラスト
インザド imzad
古来より、多くの楽器に植物が使われていて、それぞれ地域によって特色がある。
東南アジアでは竹。ギリシャやエジプト、そしてアラブ圏では葦。アフリカはヒョウタンが多い。
これらは地域限定の植物ではないにしろ、各地域での繁殖状態が楽器のつくりに大きく影響している。

さて、インザドはアフリカ・サハラ砂漠西部に住むトゥアレグ族の楽器で、胴体は大きなヒョウタンだ。アフリカのヒョウタンは「ひょうたん形」のヒョウタンもあるが、丸っこくて、とんでもなくデッカイのもある。
インザドは、そんなデカ ヒョウタンに獣皮を張り、弦を一本だけ取りつけた弓奏楽器。ヒョウタンはいろいろなサイズがあるので楽器もヒョウタンの大きさに合わせてか、大きさは定まっていない。

トゥアレグ族は、女系社会だそうだ。それがどういうふうに影響しているのかはわからないけれども、この楽器は女性専用の楽器ということになっている。
儀式・催事の時、唄の伴奏として使われる。


2013年6月10日月曜日

マセンコ

エチオピアのマセンコ Ethiopian musical instruments.MASENKO
エチオピアのマセンコ
エチオピアでは、お祝いの場所や酒場など、町のあちこちで歌う楽人をアズマリというらしい。政治の話でも、恋愛のことでも、はたまた近所のウワサ話であっても、即興で唄にする吟遊詩人だ。もともとは王様に仕えて武勇伝などを語ったりする職業だったようだ。

そのアズマリが伴奏に使うのがマセンコ(masenko)。皮張りの四角い共鳴胴の対角線上にネックが貫いていて、たった1本の弦が浮かぶように取り付けられている。

弓はまさしく「弓の形をした弓」だ。弓の毛は馬のシッポの毛というのは弓奏弦楽器の定番だけど、マセンコは弦も馬の毛。数十本を束ねて使っている。


2010年8月7日土曜日

インザド

アフリカの楽器ヒョウタンは楽器の材料としてよく使われる。特にアフリカでは多い。
ヒョウタンに皮を張れば太鼓になるし、マリンバの原型とされるバラフォンは音響の筒として使っている。表面にビーズを張りめぐらせて撫で付けると ”シェケシェケシャカシャカ” と音のするシェケレというリズム楽器になる。音響増幅の胴として弦楽器にも利用される。

インザドはアフリカの楽器で大きなヒョウタンが使われている。北アフリカ(アルジェリアなど)で演奏されている弓奏楽器だ。
女性が弾く楽器で、演奏することにより、その音で体の病を取り除いてくれるという。

円形の胴体はヒョウタンを半分に切断したもので、共鳴用の膜は、ヤギや牛の皮だ。皮は太鼓のようにヒモでしばり張り付けたり、鋲(びょう)でとめたりしてある。
弦は1本で、弓は文字通り「弓矢の弓の形をした弓」で演奏する。

アフリカには他にもヒョウタンに獣の皮を張った弦楽器でインザドとよく似た作りの楽器がある。インザドは擦弦楽器(弓奏楽器)だけども、弦をはじいて音を出す弦楽器(撥弦楽器)ではコラやボロンがある。
弦鳴楽器(弦楽器)
├ 撥弦楽器(はつげんがっき)
│ ├ リュート属
│ ├ チター属
│ └ ハープ属
│
├ 擦弦楽器(さつげんがっき)
│ └ 弓奏楽器(きゅうそうがっき)
│ ├ リュート属
│ └ チター属
│
└ 打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。