ニッケルハルパはスウェーデンの伝統的な弓奏楽器。
弦を押さえて音程を変化させるためのキーがついているのが特徴。指で弦を直接押さえるのではなく、キーの操作で木片が弦を押さえる構造になっている。
ギターのように演奏者のお腹のあたりに横置きにして演奏するので弓は比較的短い。立った姿勢で演奏する時はストラップで肩に吊り下げる。
ヘッド部分にチューニングペグがいっぱいついているけれども、これは音響効果を増すための共鳴弦用。メロディ用の弦は4本だ。
ヤマハの新しい楽器で、ヴィオリラというのがあって「大正琴の機構を利用しながら弓で弾いてバイオリンやチェロに似た魅力的な音色を奏でることができる新しい発想の弦楽器」との謳い文句。
新らしい発想とはいうものの、キーのアクションで弦を押さえて音程を変化させ、弓で弾くという構造はニッケルハルパと同じだ。
演奏時の構え方は違うもののニッケルハルパは14世紀頃から存在していたというのにね。
ヨーロッパの楽器/スウェーデンの楽器 ....