2022年8月15日月曜日

小さなバイオリン

ポシェット
pochette

小さなバイオリン ポシェット  pochette
薄い木板を組み合わせたポシェット

ポシェットは、弓を使う弦楽器。それは、ポケットに収まるように設計されたおり細く小さな音響胴を持っている。そのため一般名は「ポシェット(ポケットの意)」と呼ばれている。本当にポケットに入れて持ち歩いたかは疑問があるが。

小さなバイオリンであるため、子供向けとも誤解されることもあるようだが、大人のために考案されている。

ポケットフィドルとも呼ばれ、15 世紀頃から 19 世紀頃にかけて...特に1800 年代に人気があった。宮廷や貴族の舞踏での伴奏、また、ストリート ミュージシャンにも使われた。

ポシェット  pochette キットバイオリン kit violin
舟型に削り出したポシェット

ポシェットには様々な形があり、木の板を音響箱に組み合わせたもの(つまり、現在のバイオリンと同じ作り)や、木材を舟ような形に削り出したタイプ(sardinos)がある。



弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。