蓄音機(ちくおんき)といってもピンと来ないかもしれない。
テープレコーダーやらもあまり見かけなくなった。音楽CD、MD、さらにはシリコン基板に音を詰め込んだiPodまでと時代はどんどん変わる。
蓄音機はレコードディスクの溝を金属の針でなぞって音を再現する機器。日本では大正時代から昭和の初期には現役で活躍していた音楽プレイヤーだ。共鳴板を通じてデッカイ朝顔のようなラッパで拡声する。電気を使ったアンプなどではなくアコースティックだ。
この原理をそのまま使った楽器がストローバイオリンだ。
共鳴胴の代わりに薄い金属の共鳴板とラッパが付いている。ラッパは二つあるが、小さい方は演奏者(自分)用。
高機能な録音機材がなかった時代には、指向性を強くして録音する必要があった。音源を録音機材に集中させて向けるようにしたんだ。
ストローといっても飲み物を飲むときのストローではなくて、ストローという人が作り上げたのでこの名がついている。
コルネットバイオリンとかホーンバイオリンとも呼ばれる。