2010年10月10日日曜日

ガドゥルカ

ガドルカ/ガドゥルカガドゥルカ(gadulka)はブルガリアの弓奏楽器。

弦の数は一定ではない。メロディ用の弦は3本で、共鳴用の弦が6本~10本張られている。
共鳴胴・ネック・ヘッドはつなぎ目なしの一体で、楓や胡桃の木をまるごと削り出して、共鳴板を表にはりつけてある。底は丸っこくて、ちょうどスプーンのような感じ。

座って演奏する時は膝の上、立って演奏する時はストラップで吊り下げて、いずれの場合も楽器は垂直にして演奏する。弓は鉛筆と同じような持ち方だね。
テンポが早くてリズム感のある曲でダンスの伴奏として使われることが多いようだ。
弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。