2011年7月13日水曜日

クーチョー

胡弓/クーチョークーチョーを英語で "Air Conditioner " 略して「エアコン」だとか、言ったか言わないとか。
クーチョーは空調ではない。胡弓と書く。「こきゅう」と読んでしまうが琉球・沖縄ではクーチョーと呼ぶ。三味線の弓奏タイプも胡弓と書くが、これは「こきゅう」でよろしい。

沖縄のクーチョーは三線(サンシン)と共に中国から伝えられたのだろう。ペルシャのカマンチェや新疆ウイグルあたりのギジェクに似ている。

丸い胴にはヘビの皮を張ってあり、弦は3本または4本。
弓の毛はピンと張っていないで、ゆるゆるだ。右手で弓を持つときに指で張りを調整しながら弾く。
弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。