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牛腿琴 niutuiqin |
中国には、総称として「胡琴」と呼ばれる弓奏楽器あがり、二胡などはよく知られている。胡琴の仲間はモンゴルからベトナム、タイに至るまで東アジア全域で愛奏されている。
そんな中でこの牛腿琴は異質である。もっともっと西・・・黒海あたり・・・そしてヨーロッパのデザインが漂う。ケメンチェとかレベックなどの西の弦楽器にすこぶる近い形。左のイラストは近代的な作りの楽器だけれど昔のものと基本的デザインは同じだ。古くはちゃんとした指板が付いていなかったり、ボディ表面は皮張りだったりしていたよう。でも、やっぱり牛の腿の形をしている。
ともあれ、この牛腿琴。シュロの縄の弦を張るのが本来だったらしい。そして、弓にもシュロ縄。現代にいたっては、本体の弦はスチールで弓は馬のシッポ。馬のシッポはやっぱり弓奏楽器に欠かせないようだね。
本体は牛の腿で、弓は馬のシッポか。