ウケリン |
少数派ながら存在するチター型の弓奏楽器。ウケリンはアメリカのメーカーが1900年代の初めごろ販売した楽器のようだ。すでに、音程が決まった弦が張られており、演奏はその弦を選んで弓で擦るという方法。初心者でも、簡単なメロディなら すぐに演奏することはできるだろう。速い演奏には不向きだけどね。
音高が定められた複数の弦を選んで音を出す方法は、珍しい方式ではあるが、すでに古来よりヨーロッパに「ボウド・プサテリ」というのがあった。なのでアメリカのメーカーがウケリンに新しい発想を採用したというわけではない。
ウケリンのもう一つの特徴は、伴奏用として「組になったコードの弦」が張り巡らされているということ。4種類のコードだけなんだけれども、簡単な曲なら演奏者ひとりで伴奏付き演奏ができるという具合。
ちなみに、ウケリンは 「UKE LIN」であって、ウクレレとバイオリンの名前を合成させた名称。