ビオロンチェロ・ダ・スパッラ |
なんでこれがチェロなんだ。弦は5本もあるし。
でも、 Violoncello da spalla なのである。
ビオロンチェロというのはチェロの正式名。スパッラというのは肩のことらしい。
で、「肩のチェロ」という名が付いている弦楽器。
胴体は分厚くてどっしりとした感じ。低音を十分に響かせるためだろう。顎で挟んで演奏は無理なので、ストラップでぶら下げて胸のあたりで構える。
ビオラ・ポンポーサ (Viola pomposa)とも。
ちなみに Violin は 「バイオリン」と「ヴァイオリン」のどちらもカタカナ表記があるけれども、何故か Viola は「ヴィオラ」であって「ビオラ」の表記はほとんど見当たらない。 V音を表すのに「ヴ」を用いるのは、福澤諭吉の発案「福澤全集緒言」の証言による(Wikipedia)、とある。それでもね、徹底されていないのでちょっと困ったもんだね。正確に表記しようという意味は分かるんだけでど、なぜそうしないといけないのかの意味が分からない。「ヴ」を使うことによって何か便利なことがあるのだろうか・・・「ヴァ」と書いてあっても「バ」と発音するし。 |