2017年1月3日火曜日

ハーディ ガーディ hurdygurdy

ハーディガーディは、ロジンを塗った円盤を回して弦を擦って音を出す。
弦のピッチを変えるキーが備わっており、このキーを操作することによってメロディを奏でることができるようになっている。
メロディ用弦の他にドローン弦(共鳴させる弦)が付いており、バグパイプと似た音の構成で演奏する。
ハーディガーディ hurdygurdy
瓢箪形の胴体を持つハーディガーディ

最初は瓢箪形(ギターのような形)が多かったが、丸みを持った二等辺三角形(リュートのような形)に変わって来た。
二等辺三角形の胴体を持つハーディガーディ

ハーディーガーディが生まれる以前には オルガニストルム(Organistrum) という大型で二人で演奏する楽器があった。ハーディーガーディは一人で演奏ができるように改善された楽器だという。
オルガニストルム Organistrum
二人がかりで演奏するオルガニストルム

弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。