2本の弦を持つ弓奏弦楽器
弦を擦って音をだす楽器(弓奏弦楽器)は世界中にあるんだけれど、2本弦というのはなぜか東アジアに多い。多いというよりは集中しているといってもいい。
中国の二胡は有名で、よく知られている。中国内でも二胡と同様な楽器は上のイラストの京胡をはじめ、たくさんの種類が存在している。
北の方へいくと馬頭琴がある。馬頭琴はモンゴルとその周辺の楽器として知られているが、さらに北へいくとロシアの領域(トゥバ)には獣の皮をはったイギルがある。
楽器の普及や存在は、国境ごとに区分けされているはずがない。なので、中国であろうが、モンゴルであろうが、ロシアであろうが文化的な交流は国とは関係なく広がっているんだね。
南方でも同じく国境には関係なく広がっている。
中国よりさらに南、ベトナム・タイなどでは二胡と同じ祖先をもつであろう2本弦の弓奏楽器が多数存在する。