2019年10月1日火曜日

4本の弦

4本の弦を持つ 弓奏弦楽器
4本弦の 弓奏弦楽器

バイオリン Violin
4本弦の弓奏楽器といえば、バイオリン。
音の良さは、バイオリン個々の性能よりも、弾き手の能力がとても大きい。安物の量産バイオリンでも、奏者のテクニックによっていい音が出る。

ストロー バイオリン Stroh violin
大きな音が出るように管をつけたバイオリン。
大きな音だけではなく録音に向いていた。録音装置の性能が低い時代、指向性の高い楽器は有効だったのだろう。

キット Kit
持ち運びが簡単なバイオリン。
ポケットに入るかどうかはわからないけど、ポケットバイオリンという名前もある。ダンスの伴奏などに使われていたとか。

チェロ Cello
男性の声に近い音程。古くから似た楽器は数多くあったけど、この形「ビオロンチェロ Violoncello」として形が整ったのは1700年ごろ。
チェロの一番低い(一番太い第4弦)音は「C」で、ギターの「E」より3度低い。

カマンチェ Kamanche
カマンチェ(ケマンチェ)は古代ペルシャの楽器。
本体胴の表面音響部は皮張り。Kamanche は「弓」の意味であり、弓奏弦楽器の総称としても使われる名前。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。