2020年6月22日月曜日

ハーディングフェーレ hardingfele

ハーディングフェーレ(hardingfele ノルウェー語)は、ハルダンゲルのフィドルという意味で、ノルウェーの音楽を演奏するために使用されていた伝統的な弦楽器。
ハーディングフェーレ hardingfele

デザインは、現在のバイオリンに非常によく似ているが、弦は8本または9本(標準のバイオリンのように4本ではなく)張られている。
 表面の4本の弦はバイオリンのように張られて演奏されるが、残りの弦はフレットの下で、演奏弦4本の影響を受けて共鳴する。

ハーディングフェレは主にノルウェー南西部で使用されている。リズミカルな大声で足を踏み鳴らしながら踊るために使用され、フィドラーがブライダル行列を教会に導くことも伝統的に行われた。

楽器は装飾されており、ペグボックスの上部にあるスクロールの一部として、彫刻された動物(通常はドラゴンまたはノルウェーのライオン)または彫刻が施された女性の頭、テールピースと指板に真珠の象嵌が広がっている。
楽器本体には「rosing」と呼ばれる黒インクで装飾され、。ペグと楽器の縁を飾るために骨片が使用されこともある。
ハーディングフェーレ を演奏している女性のイラスト

ハーディングフェーレ の最も初期の既知の例は、ノルウェーのハルダンゲルにある Ole Jonsen Jaastad によって作られた1651年のもの。もともと、楽器は丸くて狭い本体を持っていた。
1850年頃、ヴァイオリンに似たボディを備えたモダンなレイアウトが標準になった。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。