2021年10月3日日曜日

セガンクル segankuru

 空き缶の弦楽器


セガンクル (segankuru) / セガバ (segaba)
セガンクルは、大きめの空き缶を共鳴器にしてある。木の棒のネックに1本だけ弦が張られていて弓で擦って演奏する。弦を擦る方法は独特で、弓をグリグリと回すように擦る。

セガンクルは、娯楽としての楽器で、演奏しながら唄を歌う。
ボツワナ以外にも南アフリカなど他の地域でも愛用されていて、多くの名前が存在する。セガバ、セビンジョロ、セセケトセケなど 各地域の名前がある。




弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。