2021年12月5日日曜日

スラウェシ島の弓奏楽器

 ケソケソ kesokeso

kesokeso ケソケソ
ケソケソの奏者

ケソケソは、インドネシア・スラウェシ島で愛用されている弓奏弦楽器。
「ケソ Keso」や「ケレケレ・グラン Kere-Kere Galang」という名称でも呼ばれている。
共鳴器本体は、南アジアで多く栽培されているジャックフルーツ(パラミツ)の木でできており、表面は獣の皮が張り付けられている。

Keso keso is a traditional bowed string instrument, originally from South Sulawesi. 
The origin of the name "Keso-keso" or "P'keso" is actually because the way to play this instrument is by swiping, but there are also people who call it "Kere-Kere Galang".





弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。