2022年4月24日日曜日

ネイティブアメリカンのフィドル

 アパッチフィドル
Native American fiddle


アパッチフィドル Apache fiddle/Native American fiddle
Apache fiddle

The Apache fiddle is a bowed string instrument used by the indigenous Apache people of the southwestern United States. 
アパッチフィドルは、米国南西部の先住民族のアパッチ族が使用していた擦弦楽器。

The instrument consists of a plant stalk, such as that of the agave.
この楽器の本体は、米国南部からメキシコの砂漠に育つ竜舌蘭(リュウゼツラン agave)という植物の茎でできている。
弦も弓も馬の毛を使っており、弦は1本(2本の場合も)。

Apache fiddle とか Apache violin というのは英語圏のだれかが付けた名称だろうけど、先住民は「歌う木 tsii'edo'a'tl」とかいう意味を持つ名で呼んでいたらしい。



弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。