2022年5月21日土曜日

空き缶の弦楽器

 ซอปี๊บ
saw peep

タイランドの弦楽器

ซอปี๊บ saw peep  タイランドの弦楽器
一斗缶がボディのソーピープ
ソーピープは、金属缶(日本でいう一斗缶だろうね)を共鳴胴にしている。木の棒を突き抜けるように差し込んで 2本の弦を張ってある。弦は自転車のブレーキ・ワイヤーを使うこともあるという。
弓で弦を擦って音を出すが、弓の毛は弦と弦の間に挟まっている。
タイ北東部のイサーン地方で演奏されている。とはいえ、空き缶を弦楽器にするという発送は世界中にあるだろうから、他の地域でも似た楽器で楽しんでいる人も多いんじゃないかな。

タイには、他にも「Saw なんとか」という弓奏の弦楽器がいろいろある。

タイの弓奏弦楽器 いろいろ
タイの弓奏弦楽器 いろいろ



弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。