Ancient European Musical InstrumentViola da gamba
ヨーロッパのルネッサンス時代・バロック時代の弦楽器として ビオラ・ダ・ガンバは、よく知られている。
viola da gamba は、イタリア語で、脚のビオラ。固定するために本体を両脚に挟んで演奏することからこの名前で呼ばれている。
英語では viol(ビオール)とも呼ばれ、高音から低音まで4種類ほどの大きさ楽器が存在していた。
また、vielle や vihuela という名前の楽器もあり、弓奏楽器だけではなく撥弦楽器であったりで、あれこれ弦楽器の名前として「viなになに」という名称は時代の流れ、地域によって幅広く使われてきた。現代のオーケストラで使われている viola(ビオラ)も同じ語源。
こんなわけで、viol(ビオール)と言われても、どの楽器のことなのかよく分らない。だから、この楽器には ビオラ・ダ・ガンバ というイタリア語名称がよく使われるのかも。
前述のように、ビオラ ダ ガンバは 脚に挟んで演奏する。エンドピン(支えるための棒)が無いため、がっちりと支える必要があるようだ。
弦は6本 または7本。ネックにはフレットがある。このフレットはガットをネックにくるりと巻いてある。ネックがあることによって、3本、4本の弦を同時に押さえてイッキに擦るという奏法が可能。和音を構成した音で演奏もできるわけだ。
また、フレットがついていないハイポジションも使う。この場合は現在のチェロのようにビブラート効果を多様することができるわけだ。
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