2022年6月9日木曜日

ポーランドの古楽器は「メス犬」?

スカ suka 

スカは ポーランドの古い時代の楽器。英語でポリッシュ・フィドル(Polish fiddle)とも呼ばれている。
近代では使われなくなっていたが、製作図面が残っており愛好者が復活させ、少数の演奏者がいる。

ポーランドのスカ
ポーランドのスカ
ポーランドでは、少なくとも10世紀から、初期の形のバイオリンや、弦を弓で導くことによって音が得られる他の楽器が知られています。
現在、主に考古学的発見のおかげで、ポーランドで生き残ったいくつかのユニークな弦楽器の構造が知られています。
1985年にプウォックで掘り出された15世紀の6弦楽器などのオリジナルの楽器は、プウォックフィドルとして知られています。
スカは最も長く使用されていましたが、19世紀にはまだ民族楽器として使用されていました。その起源またはその有病率の程度についての特定のデータはありません。
(以上はSukaについて ポーランド語Wikipediaより)

スカは、膝に置くか、ベルトで固定して垂直にして演奏する。 幅の広いネックが特徴的。弦は3本、または4本で、指板に押さえ込むのではなく指の爪で横向きに弦を押さえる。
胴体はバイオリン属やビオール属の形状で、幅広ネックはアジア系という不思議な形状。これは、アジアの楽器がヨーロッパの楽器に変わる過程で生まれた楽器かもしれない。

ちなみに、 Suka はポーランド語で「メス犬」のことのようだ。たまたま同じ綴りになったのか、この楽器に「メス犬」という名前を付けたのかは定かではない。



弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。