二等辺三角形の弓奏楽器。形がめずらしいだけでなくて、その構造にも特徴がある。
弓で弦を振るわせる楽器というと、ネックがあって数本の弦が張られている(リュート属)というのが常識なんだけれども、プサルテリーは20本以上の弦が張られていてネックがない。
弦は左右2辺に長さの順番(音程の順番)に配列されているので、弓を狙った弦の場所まで移動する。
ネックのあるリュート形と比べると、どうしても効率悪いのはいたしかたないところ。
ただ、初心者がリュート属の楽器(例えばバイオリン)を弾くと左手で弦を押さえる位置が難しくて音程をとるのがデタラメになるけれども、プサルテリーの構造だと、選んだ弦がそのままの音程を出してくれるので、ちょっと練習をすると簡単なメロディを奏でることができるかもしれない。