Gamba というのは脚とか脛(すね)とかの意味なので、まあ、脚に挟んで弾くビオラというところ。
現在のビオラというと、バイオリンより少し大きめでアゴに挟んで弾くのだけれど、もともと「ビオラ」も「ビオール」も「フィドル」も弓で弾く弦楽器の総称なので、脚で固定して演奏するのもビオラでいいのだね。
演奏はチェロと同じポーズだけど、エンドピンが付いていないので、おもいっきり力を込めて挟まないと楽器が落ちてしまう。棒を付けると楽なのにという発想がなかなか思い浮かばなかったのだろうね。
チェロと違うところは、弦が6本~7本と数が多いこと。もう一つはフレットが付いていること。このフレットはネックにグルリとガットを巻いたもので、移動させることもできる。
ヘッド部分には男性の顔・女性の顔、時には龍の頭を彫刻したりしてて、ちょっとリアルで気味悪いかも。
16~18世紀ごろの古楽器であるが、古楽復興とかの動きで現在でも演奏者されている。