2011年1月16日日曜日

ビオラ・ダ・ガンバ

ビオラ・ダ・ガンバビオラ・ダ・ガンバはヨーロッパの古い時代の弦楽器。
Gamba というのは脚とか脛(すね)とかの意味なので、まあ、脚に挟んで弾くビオラというところ。
現在のビオラというと、バイオリンより少し大きめでアゴに挟んで弾くのだけれど、もともと「ビオラ」も「ビオール」も「フィドル」も弓で弾く弦楽器の総称なので、脚で固定して演奏するのもビオラでいいのだね。

演奏はチェロと同じポーズだけど、エンドピンが付いていないので、おもいっきり力を込めて挟まないと楽器が落ちてしまう。棒を付けると楽なのにという発想がなかなか思い浮かばなかったのだろうね。
チェロと違うところは、弦が6本~7本と数が多いこと。もう一つはフレットが付いていること。このフレットはネックにグルリとガットを巻いたもので、移動させることもできる。
ヘッド部分には男性の顔・女性の顔、時には龍の頭を彫刻したりしてて、ちょっとリアルで気味悪いかも。
16~18世紀ごろの古楽器であるが、古楽復興とかの動きで現在でも演奏者されている。

弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。