2011年1月17日月曜日

ビオラ・ダモーレ

ビオラ・ダモーレ
ビオラ ダ モーレ
「愛は盲目」か。
目隠しをした女性がヘッドに彫刻されていたりする。ヨーロッパの古い楽器には 「愛の」という意味の d'amore がついた楽器がありますね。オーボエ・ダモーレ(Oboe d'amore)とかいう木管楽器があったりする。で、ビオラ・ダモーレ(Viola d'amore は愛のビオラ。
それにしても、女性の顔が彫刻されていたりすると、なんかリアルでちょっと気軽に弾けない感じ。神聖な心持ちで奏でなければならぬ。

弦は10本以上あるけれども、メロディを弾くための弦は6本ほど。あとは共鳴用の弦が仕込まれている。
バロック時代(1700年ごろ)に使われた楽器で、現在のバイオリンのように肩に載せて弾く。

ノルウェーでは現在も演奏されている民族楽器で、ハーディングフェーレというのがあるが、これはビオラ・ダモーレから派生したものらしい。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。