この武器にもなりそうな形をした楽器は、タイの弓奏楽器、ソー・サーム・サーイ。タイの伝統的な器楽合奏 マホーリー では代表的な楽器。
タイ語で、ソー というのは「弦楽器」、サームは「3」、サーイは「線」。なので、ซอ สาม สาย は「3弦の弦楽器」というわけ。中国の三弦(サンシェン)、日本の三味線と名前の付け方が似てるね。
胴体に棒を突き抜けるように差しこんだ形態の弓奏楽器をスパイク・フィドルと言ったりするが、ソー・サーム・サーイもスパイクフィドルの一つだ。先っちょの尖った部分を床に置き、楽器本体をクルクル回して鳴らせる弦に弓を当てる。
ソー・サーム・サーイの胴体はヤシの殻でできていて、表面にはヤギとかヒツジの皮が張ってある。おそらく、この楽器は、中東アラブ・イスラム諸国のラバーブという楽器が東南アジアに伝わったのだと思われる。イスラム諸国と東南アジアは遠く離れた地域ではあるけれども古くから交流があったようで、東南アジアにはラバーブというそのままの名前で使われている楽器もあったりする。
タイの楽器 .....