2015年5月7日木曜日

インザド

アフリカの楽器、インザド(imzad) のイラスト
インザド imzad
古来より、多くの楽器に植物が使われていて、それぞれ地域によって特色がある。
東南アジアでは竹。ギリシャやエジプト、そしてアラブ圏では葦。アフリカはヒョウタンが多い。
これらは地域限定の植物ではないにしろ、各地域での繁殖状態が楽器のつくりに大きく影響している。

さて、インザドはアフリカ・サハラ砂漠西部に住むトゥアレグ族の楽器で、胴体は大きなヒョウタンだ。アフリカのヒョウタンは「ひょうたん形」のヒョウタンもあるが、丸っこくて、とんでもなくデッカイのもある。
インザドは、そんなデカ ヒョウタンに獣皮を張り、弦を一本だけ取りつけた弓奏楽器。ヒョウタンはいろいろなサイズがあるので楽器もヒョウタンの大きさに合わせてか、大きさは定まっていない。

トゥアレグ族は、女系社会だそうだ。それがどういうふうに影響しているのかはわからないけれども、この楽器は女性専用の楽器ということになっている。
儀式・催事の時、唄の伴奏として使われる。


弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。