インザド imzad |
東南アジアでは竹。ギリシャやエジプト、そしてアラブ圏では葦。アフリカはヒョウタンが多い。
これらは地域限定の植物ではないにしろ、各地域での繁殖状態が楽器のつくりに大きく影響している。
さて、インザドはアフリカ・サハラ砂漠西部に住むトゥアレグ族の楽器で、胴体は大きなヒョウタンだ。アフリカのヒョウタンは「ひょうたん形」のヒョウタンもあるが、丸っこくて、とんでもなくデッカイのもある。
インザドは、そんなデカ ヒョウタンに獣皮を張り、弦を一本だけ取りつけた弓奏楽器。ヒョウタンはいろいろなサイズがあるので楽器もヒョウタンの大きさに合わせてか、大きさは定まっていない。
トゥアレグ族は、女系社会だそうだ。それがどういうふうに影響しているのかはわからないけれども、この楽器は女性専用の楽器ということになっている。
儀式・催事の時、唄の伴奏として使われる。