ヨーロッパの弓奏楽器は西アジアから伝わり、ヨーロッパで独自に発展した。そして、バイオリンは肩・顎で支えることでハイポジションでの演奏が可能となり高度なテクニックも開発された。弓奏楽器は縦に構えるのが一般的で、肩・顎で支えるのは地球規模で見ると特別な構え。この構えと演奏方法が、バイオリンとその仲間を世界標準にした。
さて、このバイオリンが弓奏楽器の代表になるまでに、ヨーロッパではいろいろな楽器が生まれた。歴史を振り返っていろいろな古楽器を見てみよう。
レベック (rebec)
レベック(rebec) |
胴体の削り込んで底が丸っこくなっている。
リラ・ダ・ブラッチョ (lira da braccio)
リラ・ダ・ブラッチョ(lira da braccio) |
ヨーロッパの古楽器。糸巻きがヘッド部分に垂直に差し込まれている弦楽器をリラと呼んでいた。腕(braccio)で支えるリラということで この名がある。ネックの隣にオープンの共鳴弦が張られている。
ビオラ・ダ・モーレ (viola d'amore)
ビオラ・ダ・モーレ(viola d'amore) |
ビオロンチェロ・ダ・スパッラ(violoncello da spalla)
ビオロン チェロ ダ スパッラ(violoncello da spalla) |
ヴィオラ・ポンポーサ(viola pomposa)とも。
ハーディング・フェーレ (harding fele)
ハーディング・フェーレ(hardingfele) |
バイオリン (violin)
バイオリン(violin) |
17世紀から18世紀にかけてイタリアで多くの卓越したバイオリン製作者が活躍した。そのころの大きさ・形状・構造は現在のバイオリンに引き継がれている。
ストロー・バイオリン (stroh violin)
ストロー・バイオリン(strohviolin) |