2019年3月23日土曜日

アフリカの弓奏弦楽器

アフリカの楽器は、パーカッションと弦楽器が多彩だ。なぜかラッパや笛の類・・・つまり吹く楽器がほとんど無い。
なぜだろう。分からん。
分からんことは分からんのでしょうがないけど、ひょっとしたら、リズム好きな音楽文化が影響しているのかもしれん。 パーカッションはもちろんリズム主体。そして、ここに紹介する弓奏弦楽器(弦をこすって音を出す)も、美しいメロディを奏でるというよりも、リズミカルに歌の伴奏をするという使い方をしている。
ゴンジェ Gonje
アフジェリア / ニジェール


インザド imzad
アルジェリア


マセンコ masenqo
エチオピア


オルトゥ orutu
ケニア

アフリカの弦楽器は「はじく」と「こする」がある。
はじく楽器は弦が複数備わっているのに対し、こする楽器は、弦が1本だけというのが特徴。こする弦楽器は、なぜ1本弦なのだろう。やはり分からん。分からんのだけど、リズム好きからすると1本で十分なのかもね。


弦楽器の図鑑

弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。