この楽器の名前。トロンバはラッパのことで、マリーナは海。つまり海のラッパという名前だ。
おかしい。この楽器は弦楽器である。ラッパではない。まして「海のラッパ」とは何たることか。
ある書籍を読むと、なぜ「海のトランペット」とかいう名前になったのかは不明であると書いてある。別の本にも語源は不明と書かれてあったりする。トランペットの様な音がするから、と書いてあるのもあった。そうかなあ。
インターネットで「Tromba marina」を検索すると、海上で発生する竜巻の画像が出てくる。そうそう、その竜巻はっ水面から空の雲に向かって円錐状に伸びていて、長いラッパの形をしている。とんでもなくでっかいラッパだ。
この竜巻こそが Tromba marina だ。つまり、この細長い弦楽器の名前は、海の竜巻の形状から来ている。と、思うんだけど。たぶん。
語源はともかく、トロンバマリーナは、わりと大きな楽器で弦も長いのでコントラバスみたいに低いベース音を出すのかと思いきや、そうではない。比較的高い音が出る。それは、ハーモニックスで演奏(倍音を出す)するからだ。
弓で擦る位置も、私達がよく知っているバイオリンやチェロなどとは違い、弦を押さえている位置より手前部分を擦る。1本の長い弦は分割されて震える(つまりハーモニックス)ので大きな楽器なのに高い音になるんだ。
ドイツなどではトルムシャイトと呼ばれていて、片手で支えて演奏する小型の楽器もあったようだ。
自由に使えるイラスト
楽器を演奏している人物のフリーイラスト
Musician Clip Art
上のサイトのイラストは、楽器単体だけではなく演奏者と共に紹介しており、あまり馴染みのない珍しい民族楽器や昔むかしに活躍した楽器を中心に紹介しています。
Musician clip art は、有名なミュージシャンを描いています。
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