Web楽器事典 Vol . 3 (弓奏楽器編)
弓で擦って音を出す弦楽器。 リュート形の弓奏楽器。
擦弦楽器/弓奏楽器
ラバナストロン説
スコップ型の弓奏楽器
アイロムページ
2020年9月5日土曜日
バルカン半島で伝統的に使用されている弦楽器
グスレ gusle
グスレ gusle(ラフタ lahuta)は、南東ヨーロッパのバルカン半島で伝統的に使用されている弦楽器(楽器名だけではなく音楽スタイルを指すこともある)。
歌(叙事詩)の伴奏が主な使い道。
楓(カエデ)の木を、特大のスプーンのような形に削り出されている。つまり、本体もネックもヘッド部分も一体になっているわけだ。本体部分は音響ボックスとして動物の皮が張られている。
弦は1本だけでネックから離れた状態に取り付けられていている。
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弦鳴楽器(弦楽器)
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撥弦楽器
(はつげんがっき)
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リュート属
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チター属
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ハープ属
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擦弦楽器
(さつげんがっき)
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弓奏楽器
(きゅうそうがっき)
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リュート属
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チター属
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打弦楽器
(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。