2020年11月9日月曜日

クレタンリラ cretanlyra

 クレタン・リラ (Κρητική λύρα) は、ギリシャ南方の地中海に浮かぶ島、クレタ島の弓奏弦楽器。

形状や演奏方法などからトルコの ケメンチェ などと同じ系統の楽器のようだ。

バイオリンなどのように、指板に弦を押さえつけて音程を変えるという方法ではなく、弦の横から指の背面(爪)を弦に押し当てて音程を変える。

クレタ島の楽器 cretanlyra Κρητική λύρα クレタンリラ を演奏する女性のイラスト

cretanlyra



クレタンリラの形状のまま、図体を大きくしてチェロのように脚の間に挟むようにして演奏するものもあり、ジャイアント・リラと呼ばれているようだ。

giant cretanlyra γιγάντια λύρα ジャイアント クレタンリラ

giant cretanlyra





弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。