2021年5月6日木曜日

カザフスタンの弦楽器

 コブズ Kobyz

The Kobyz (Qobyz) is an ancient Turkic peoples string instrument. It has two strings made of horsehair. 

Traditionally kobyzes were sacred instruments, owned by shamans.

シャーマン(shaman)というのは、霊能力をで、病人や人間関係の問題を解消する役割をもった人のことをさす。日本語では、巫師・祈祷師とか呼ばれる。

祈祷には、音楽がその役割を果たすことがあるが、このコブズも古来よりシャーマンが保有する楽器だったようだ。

コブズは、中央アジアやトルコなど広域に住んでいるテュルク系民族の楽器で カザフスタンの楽器として紹介されることが多い。弓で擦って音を出す楽器であるが、伝統的には弦も馬の毛を使っている。

コブズ Kobyz カザフスタンの弦楽器

The resonating box is usually covered with leather.
本体音響ボディの前面大部分はオープンになっており、弦振動を受け止めるブリッジ部分だけに皮が張られている。




弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。