2021年6月4日金曜日

古代ペルシャの弦楽器

 カマンチェ (ケマンチェ)

The Kamancheh (Kemanche) is a bowed string instrument used in Persian, Azerbaijani, Armenian, and Kurdish music.

カマンチェ (ケマンチェ ) は、主にイランで使用されている弦楽器。古代ペルシャを始めペルシャ、アゼルバイジャン、アルメニア、クルドの音楽で愛用されている。

کمانچه فارسی Kemanche カマンチェ

西洋音楽では通常扱わない微分音を駆使する。ただし、現在のカマンチェはバイオリンと同じ4本の弦をオープンで「G、D、A、E」に調律しているようだ
古くは弦に絹が使われていたが、最近ではスチール弦が使われている。

共鳴ボックスは瓢箪または木でできており、子羊や山羊の皮で覆われており、時には魚の皮使うこともある。
楽器を支えるためのスパイク(長いエンドピン)が下部に配置されており、演奏者は腰をおろして楽器を立てた状態で演奏する。

「カマン」が「弓」のことで、「チェ」は「小さな」という意味だという。「小さな弓」という言葉をこの楽器の名前にあてたのだろう。




弦鳴楽器(弦楽器)
撥弦楽器(はつげんがっき)
リュート属
チター属
ハープ属
擦弦楽器(さつげんがっき)
弓奏楽器(きゅうそうがっき)
リュート属
チター属
打弦楽器(だげんがっき)
弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。 ハーディガーディ
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。