ルバブ rebab
インドネシアのガムランは、青銅や木製の打楽器を中心に演奏する民族音楽を指す名称。
ガムランの楽器は、他の音楽では ほとんど使うことがない個性的で独創的なものが揃っている。
打楽器中心であるが、弦楽器もある。その一つがルバブ。
床に立てて演奏するガムランのルバブ |
ルバブという名前は、アラブ圏全体で使われている「ネックが備わる弦楽器」の総称のような名前で、エジプト、そして地中海沿いの北アフリカでもこの名前が使われている。
ただし、地域ごとに方言があって、似てはいるものの若干違う名前が多く存在している(ラバーブ、ラババなど)。
インドネシアもアラブ圏の文化が濃い地域であるので、ルバブという名前が使われているのだろう(ルバブという名前は日本語カタカナなので、この発音が正しいのかもよく分らないのだけど)。
ガムランのルバブは、チーク材で作られた音響ボックス本体の表面には皮が張られていて、裏側は装飾された布をかぶせてある。
弦は真鍮が使われていて、張りが弱いためか、あまり煌びやかな音とはいえないかもしれない。