Web楽器事典 Vol . 3 (弓奏楽器編)
弓で擦って音を出す弦楽器。 リュート形の弓奏楽器。
擦弦楽器/弓奏楽器
ラバナストロン説
スコップ型の弓奏楽器
アイロムページ
2014年12月5日金曜日
ヒーウ・カンネル (タル・ハルパ)
ヒーウ・カンネル(タル・ハルパ)
フィンランドやエストニアで使われていた古い時代の楽器。竪琴の形をした弓奏弦楽器。
フィンランドではヨウヒッコ。エストニアではヒーウ・カンネルとかタル・ハルパと呼ばれる。 エストニアの楽器(このイラスト)は角ばった長方形で、まあ、あまりデザインにはこだわっていなかったようだ。
ちなみに、ヒーウ(Hiiu)とは、エストニアの地域の名前。バルト海にある島(Hiiumaa)だ。カンネルは弦楽器のこと。
なので、無理やり日本語表記するとヒーウ・カンネルは「ヒーウの琴」というところか。「津軽三味線」みたいな名付け方だね。
竪琴のような形をした弓奏弦楽器
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弦を振るわせて音を出す楽器が弦鳴楽器(弦楽器)である。弦を振動させるために、弦にエネルギーを与える方法はいろいろあるのだけれど、まず、3つに分けることにしましょう。
(1) 弦をビンビンと弾く(はじく)方法。撥弦楽器。
(2) 弦をギーギーと擦る(こする)方法。擦弦楽器。
(3) 弦をポンポンと叩く(たたく)方法。打弦楽器。
で、ここで紹介しているのは弓奏楽器。「ゆみでかなでるがっき」ということであって、そのままの表現。それって、弦をこするのだから「擦弦楽器」じゃないですかいな。
そうです。その通り。
じゃあ、なぜわざわざ「弓奏楽器」とかいうのかというと、擦弦楽器でも弓を使わない楽器がある。
例えばハーディーガーディーなんかはそうだね。
ハーディガーディは弦を擦って音を出すのだけれども弓を使わない。円盤をクルクル回して弦をこする。つまり擦弦楽器だけれども弓奏楽器ではない、というわけ。